私の心は小宇宙


by modsboy

好み

好みの本の種類も年を重ねるに連れ変わっていくもので、最近は日本文学に興味を持っている。
そんなに多くの作家の作品を読んだわけではないが、特に太宰治が好きだ。
「人間失格」、「斜陽」と読んだのだが、どちらの作品もなんとも言い表し難い衝撃を受けた。
太宰治は一言で言えば、「パンク」だと思う。
「パンク」という表現が正しいかどうかはわからないが、痛々しくて徐々に命を削ってやがて散っていく、そして決して自分には真似できないような生き方。
太宰治の生き方に比べれば、シド・ヴィシャスなんかちっぽけに思える。
むしろシド・ヴィシャスと比べるのが太宰治に失礼に当たるかもしれない。
上記の作品には共に、「堕落」、「悲愴」、そして「死」というテーマが共通しており、これらの作品を読むにあたり、「死」というものを意識せざるを得ない。
そして太宰治の日本語表現は繊細で美しい。
完全素人の自分からしても、人間の悲愴で美しい心理描写は天才的だと感じる。
作品中にもよく自殺が出てくるが、自殺は人生の美しい滅亡らしい。
決して自殺を良いとは思わないが、それも一つの思想。
作中にも出てきたが、「生きる権利があるのなら、死ぬ権利もある。」
ただ、最近流行りの硫化水素自殺は他人に迷惑をかけるしかっこ悪い。
硫化水素で自殺するような人は絶対に太宰治を読んでいない。
なんかまとまらんし終わり。
斜陽 (新潮文庫)
太宰 治 / / 新潮社
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by modsboy | 2008-05-18 00:29 | book